増えてます。大腸がん。
日本人の食事の欧米化にともない、欧米で頻度の高い大腸の病気が増えています。大腸ポリープや大腸炎、大腸がんなどです。
大腸がんは出血や腹痛、便秘や下痢のくりかえしの症状がでますが、これらはある程度 病気が進行して症状がでることが多く、末期まで気づかれないこともあり注意が必要です。早期発見のためには、これらの便通異常の症状の時は、はやめに受診されることをおすすめします。便潜血検査が早期発見に役立つこともあり重要ですが、この検査は正しい結果が出ないこともあり、便潜血陰性でも大きな大腸がんが隠れていることがあり、注意が必要です。(偽陰性)
大腸がん、大腸ポリープ、大腸炎。
大腸がんのほかに大腸ポリープや大腸炎も増えています。大腸ポリープの一部は大きくなって大腸がんに代わっていくものがあり、早期に切除してしまうと安心です。小さい良性と思われるポリープでも切除して、あとで顕微鏡検査で大腸がん組織が見つかることもあります。家族で大腸がんやポリープが多発している方の家系では家族性大腸ポリポージス症のことがあリます。
がんでなくても大腸炎、憩室炎も腹痛や下痢、便秘、下血などの症状を生じます。糖尿病や高血圧の方は虚血性(きょけつせい)大腸炎を発症することがあります。若い方で大腸に慢性で治りにくい特殊な炎症を発症することがあります。潰瘍性大腸炎(かいようせいだいちょうえん)、クローン病があります。ストレス性、心因性におこるものに過敏性腸症候群。内服薬の副作用による薬剤性腸炎(偽膜性腸炎)、などがあり、内視鏡所見ではじめて診断がつくものも少なくありません。
これらの症状が長期、または反復していたりする場合、まずは問診、診察にて大腸内視鏡検査の必要性や肛門の病気の有無などを調べる必要があります。
★2013年度より、二酸化炭素送気装置が導入になりました。これまでの軸保持挿入法とあわせ、検査がよりラクに行えるようになりました。